ハーバーマス

ハーバーマスって何ですか?

ハーバーマスは、ユルゲン・ハーバーマスと言う名前のドイツの社会学者、哲学者です。公共性論や、コミュニケーション論の第一人者で、フランクフルト学派第二世代に位置します。色々な人との論争が有名な人で、特にエルンスト・ノルテによる論文「過ぎ去ろうとしない過去」に対して批判を加えたことによる歴史家論争でも有名です。ハーバーマスは、「国民に承認され、擬制された憲法を尊重せよ」とする憲法愛国主義を提唱しまた。ハーバーマスは1981年に「コミュニケーション的行為の理論」が特に有名です。

コミュニケーション的行為の理論とは?

ハーバーマスのコミュニケーション的行為の理論とは第一には、従来の理性概念が認知的・道具的理性へと狭小化されていることへの反駁とその打開策として、ハーバーマスは、コミュニケーション的合理性の問題であり、第二には従来の社会学理論が、パーソンズに代表される機能主義的システムモデルを中心として社会に関する概念を構成していたことに対して、ハーバーマスは、象徴連関という意味理解の対象領域を不当に閑却する、若しくは最小化されることのない社会の概念即ち生活世界とシステムという二層の社会概念の問題であり、ハーバーマスの問題は、最後には近代をニヒリズムに陥ることなく、その潜勢力を開示する「未完のプロジェクト」として把握する近代化に関する問題です。

もっと砕いて言えば、ハーバーマスのいう「コミュニケーション的行為」というのは「了解に達することを目指して言葉を使うこと」なのです。

ハーバーマスは人間の社会行為を大きく二種類に分けてます。

1)成功しようとする志向=戦略的行為

 

2)了解へ達しようとする志向=コミュニケーション的行為

 

の二つです。わたしたちが話をするときは、一方が他方を論破するか、権力を背景に相手を圧倒することで目的を達し、そうでない方はしぶしぶそれに従うということ(戦略的行為)になりがちですが、ごくまれに、会話することで、双方とも話し始めとは違った地点に到達した、つまりは当初の自分の希望とは違っているにもかかわらず、双方が深い満足感を味わい、了解に達したことを実感できるような会話ができること(コミュニケーション的行為)がある。どうしてこういうことが出来るか?

ハーバーマスは、それは話をしている双方が、無意識のうちに「理想的発話状況」というモデルを想定しながら話しているからだと考えています。実際にはそんなものはどこにも有りません。しかし、「分かり合える」「双方が了解に達することができる」という「画に描いた餅」を共通のモデルとし、それを先取りしつつ会話を積み重ねることによって、会話の中でその「画に描いた餅」を現実のものとすることができるとハーバーマスは言います。