医療現場に必要な手術用のルーペ
手術に必要なものといえば何を連想するでしょうか。
大体、手袋やメスといったものでしょう。しかし、ルーペも重要な役割を持っています。
手術用のルーペは、手袋やメスと並んで医療現場にはなくてはならない器具です。
通常、私たちが使うルーペは片手でもって細かい文字などを拡大するものですが、
手術用のルーペはメガネに拡大レンズが取り付けてあり、ハンドフリーになっていて、
細かくて見えにくい術野を拡大するために使われます。
手術用ルーペは主に医療機具メーカーが製造しています。
ルーペが必要になる手術はいろいろな分野に及んでいて、代表的なものが、
外科手術・脳外科手術・耳鼻科手術・眼科手術・整形外科手術などになります。
拡大倍率も2倍、2.5倍、3倍などと固定の手術ルーペもありますし、拡大などの倍率を調節できるものもあります。
拡大鏡の価格は、一台で15万円〜20万円、性能の良いものはそれ以上するものが多く、立派な医療機具といえるでしょう。
手術用ルーペに施された工夫
手術用のルーペにはいろいろな工夫がされています。
一般的に手術は長時間に及び、その間ドクターはずっと術野を見ていなければなりません。
ミスの許されない手術でドクターがずっと下を向き続けているというのは、首にとても負担がかかり体や頭の疲労へとつながります。
その苦しさを和らげるために、手術用のルーペは正面を向いた姿勢のままで斜め下の視野を拡大できるように偏向レンズが使われています。
また、拡大鏡を通さずに直接視野を見たい場合はそのまま目線を下にずらせばよいようになっています。
もともとメガネをかけているドクターには手持ちのメガネに取り付けることのできる手術用ルーペもあります。
手術用ルーペを使うドクターがルーペを選ぶ時にポイントとなることは、ルーペの精度・性能はもちろんのこと、
長時間手術用ルーペを使い続けても疲れない、軽いものであること、自分にフィットすることなどで、使いやすさもとても重要なようです。
個人個人に対応できるようオーダーメイドの手術用ルーペを提供している医療機器メーカーもあります。
年々医療技術は向上していますが、手術の技術向上の裏にはこういった医療機器を作るメーカーの努力があるのです。